少し日が経ってしまいましたが、2月11日に決行した藤沢~名古屋の300km超えロングライドのレポがまとまりましたので、備忘録を兼ねて記録しておきます。
後日、行程以外にもノウハウになりそうなところは書いていく予定ですので、誰かの参考になれば幸いです。
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実行のきっかけは某巨大掲示板での「キャノンボール」というスレッド。本家は東京~大阪間を24時間で走るというものなのだが、一時は初級編ということで東京~名古屋を24時間で走る趣旨のスレッドが立っていた。東京~大阪は500kmを超える距離なのでムリとしても、名古屋なら十分に手が届く距離だ。
スケジュールの関係から東京発はできないので、途中の藤沢からスタート。東京~藤沢間の3時間を差し引いて21時間を目標として実行することにした。
今回は真冬のロングライドということで、いくつかの新規装備を調達した。
いつもは夏場の旅行がメインだったので、冬場に必要な物を通勤ライドの時に検討した結果、シューズカバー(雨風対応)、ウィンターグローブ、インナーグローブ、耳当て付き帽子、ネックウォーマーを購入。とにかく寒さをしのぐための装備を中心に調達。深夜に及ぶ行程のため、寒さに耐えられなくなった場合はその時点でリタイアを意味する。途中、カイロなど防寒に使えそうな雑貨も少し用意してバッグに入れておいた。
当日の機材はもちろんロードバイクのGIANT TCR2 2011モデル(貧脚仕様)にリアキャリアを装備。トピークMTXトランクバッグDXに必要な資材を詰めておく。輪行袋は大きいものしか持っていないので、2つあるボトルゲージの一つにはめ込む(…押し込む??)。
途中、上着の着脱などがあると思うので、リュックサックを背負っていく。物はほとんど入れず、出発の時点で入っているのはシューズカバーのみ。重量増による肩、腰への負担を軽くする。
↓このような体制

当日は朝6時に出発。
朝食としてご飯2杯に納豆を食べ、ジェルのアミノバイタルを飲む。
ルートは藤沢市内の長後街道から246号線へ乗り、御殿場経由で沼津へ。そして1号線に合流後はほぼ東海道に沿って進む。一部自転車通行不可の場所(主にバイパス)や最短ルートを通るために外れることもあるが、基本的には1号線に乗っていく。
沼津まではほぼおなじみの道なので、それほど迷うことなく進む。
スタート時の気温は1℃。真冬の冷え込みであるが、路面の凍結はなさそう。
今日のウェアは次のとおり。
・上半身4枚(半そでアンダーシャツ、長袖ヒートテック、長袖フリース、ウィンドブレーカー)
・下半身3枚(ヒートファクトレギンス、長丈レーサーパンツ、ジャージのハーフパンツ)
・足回りはSPDシューズにくるぶし丈の靴下にスキー用の厚手靴下を重ね履き
・他、手周辺はアンダーグローブ+ウィンターグローブ、耳当て付き帽子にヘルメット、ネックウォーマー
このような防寒装備で出発。はじめはこれでちょうど良い具合。ただ、足先はこれでも寒さを感じるので、走り出して1時間半ほどで靴下の上にビニール袋を切ったものを被せ、防風効果を狙う。これによって足先の刺すような冷たさは若干和らいだ。
伊勢原付近から国道246号線を進む。
気になっていた風はそれほど強くなく、どちらかというと追い風気味。後半は強烈な西風が予想されているので、前半は風に乗って距離を稼ぎたい。
山北付近のサンクスで休憩。ここでおにぎりを買ってトイレがてら軽く補給。
今日はリアキャリアのバッグが荷物によりパンパンで、コンビニ休憩など自転車から離れる時は運びづらい。
今回は山北バイパスを避け、旧道を走ることにした。バイパスに入ってしまうと狭い路肩に凹凸白線があり、早く抜けようとついついペースアップしてしまう。先は長いので余裕を持って走れるように旧道を選択した。
ところがこの辺りで、早くも脚に疲労が見え始める。20時間以上の走行を予定しているにも関わらず、まだ2時間ちょっとしか走っていない(笑)
寝不足のためなのか…いや、4時間半は寝たはずなのだが。原因はよくわからなかったが、とにかく先に進まなければならないので、この先の致命傷にならないようにペースを抑えて走っていく。
静岡県小山町へ入ってすぐ、生土の先から246号線は自転車通行不可となるので、県道へ。
途中のセブンイレブンで休憩。チョコなどお菓子系をチャージし、これからの上りに備えてウィンドブレーカーとウィンターグローブを外し、汗対策をしておく。先の秦野善波峠越えでは、あまりに暑くなってしまい、帽子の間から汗が滴り落ちるほど過熱してしまった。下りで一気に冷えるのでこういうことは避けなければいけない。
↓生土で左手の県道へ

ここから御殿場まではひたすら上りが続く。淡々とこぎ続ける。途中、1人のライダーが抜いていったが、みるみるうちに見えなくなってしまった。
御殿場到着は10:00、61kmだった。
246号線を下り、途中、岩波駅先で県道へ入る。このまま直進すると自転車通行不可となり、階段を下りる必要が出てくるからだ。
せっかくの下りだが、不運にも強めの向かい風になってしまった。
長泉町へ入り、鮎壷の交差点を右折、住宅地を抜けて1号線に合流。
すぐの松屋で昼食とした。20分ほどでかき込み、11:30出発。ここまで84km。
1号線をしばらく進むが、途中、海沿いの県道へ移動し、東海道線沿いに進む。駅ごとに市街地が形成されており、そのたびに賑わいを見せてくる。吉原駅前を通過し、その先は旭化成の工場脇の細道を抜け、再び1号線に合流。
間もなく、道の駅富士が姿を見せる。ここで歩道に上がり、富士川を越える。バイパス化している1号線をしばし離れる。
ビニールを被せた足先は温かくなってきており、むしろ蒸れて濡れてしまっているのではないかと気になっていたが、…気になっていたものの確認はしなかった。
↓富士川は歩道を走って渡り、階段から一旦下へ降りる

この辺りは20km/hペースで進む。風が少し出てきたが、どちらかというと南向きに吹いている。気温は12℃くらいまで上がってきており、暖かさを感じるようになってきた。
観光客が多い由比駅付近を通過したのが13:15、ここまで116.4km。駅前の公園でトイレ休憩。近所の子連れ親子が遊んでいるのが微笑ましかった。
この先は1号線に合流して、太平洋岸自転車道を走る。車道の路肩も途中までは走行可能だが、この辺りは車の巡航速度が速く、自転車道を通るほうが良い。
天気は全体的に雲が広がっていたが、この時間は雲の隙間から日が差すようになってきており、日焼けをしそうな感じがした。
興津付近から市街地を通り、先に1号線に合流。清水駅付近を経由して静岡駅へ。
県庁所在地らしく交通量も信号も多い。必然的に信号ストップも多くなる。また、道路状況が悪く、凹凸白線もあり自転車は走りにくい。かなり脚を消費してきており、オーバーペースにならないように注意しながら走る。信号が多いと、つい引っかからないようにと間に合いそうなときはダッシュしたりしてしまうのだが、今日はそんなことはしない。
静岡駅に14:42着、ここまで138km。駅前にはちびまる子ちゃんをあしらった案内板などがあり、静岡に来たことを実感させられる。そういえば、清水市は合併して今は静岡市か。
駅を過ぎてしばらくしたところでローソンへ。おにぎりを2つ買い、補給。ここから宇津ノ谷峠と金谷峠と2つのヤマが待っている。
1号線を直進すると、道の駅宇津ノ谷があり、ここでトイレ休憩。宇津ノ谷「峠」となっていたのでどれほどの上りかと警戒していたが、すぐにトンネルに入り、なんなく攻略。トンネルは自転車が走れる歩道があり、小石が散乱しているものの、通常のトンネルの状態と変わらないレベルなので、普通に走れば問題ない。
トンネルを抜けると下り、藤枝市街へ。さぁ、この辺りから怒涛の向かい風が始まる。
冬の西風はもはや季節物なのでよほど運が良くないとかわすことは困難。統計を見てみても、1月2月は8割以上が西風。もはやこれは西に向かうルートを取った以上、覚悟しなければならない。
藤枝警察署前のマックで補給。16:00着、ここまで157km。
安売りをしているビッグマックのセットを食べる。が、さすがに油物のため胃にずっしりと重たく入ってくる。事前情報により持っていった第一三共胃腸薬を飲んで出発。
いつもの胃に残る感覚が和らぐ。コレ、意外に使えるかも。
16:25に出発。走り出した途端に異変に気づく。…強風。
いつの間にか風がかなりの強さになっており、沿道の店の幟旗がバタバタと音を立ててなびくくらいの強風だった。この強さになってくると、走っていても聞こえてくるのは主に風切り音だけになってくる。
ここからは我慢の走りを…おそらくゴールまで続けるのだろうなと思いながら、とにかく淡々と走り続ける。日が西に傾き、進行方向正面から日光が差すようになってきた。ちょうど日差しで見えづらくなっている状況であり、念のためテールランプと、ヘルメットにつけた赤色ランプを点滅させて車からの視認性を上げる。追突だけは事前に避けるのは困難なので、こうして存在を気づいてもらうしかない。
島田バイパスを避けて進み、大井川を渡って金谷へ。
全行程のほぼ半分にあたる箇所と見込んでおり、ここを超えれば残りのヤマは白須賀と岡崎のみ。
↓大井川。日が沈む

上りに入ると、峠道のような勾配が姿を現す。朝の小山町の辺りを思い出す。ここは踏まずに8km/hペースで少しずつ進んでいく。まだ150km以上の行程が残っているので、基本的に温存しながら走っていくスタンスは変えない。体力はかなり削られているのだが、やはり上りは汗をかく。気温も下がってきているのだが、襟元の通気を確保しながらうまく体温調節をする。
20分ほどで上りを攻略。ここからは一時下り、さらにもう一度上がって、小夜の中山トンネルへ。トンネルを抜けた時点で17:45、走行は176kmであった。
ちなみに、トンネルの手前には売店があり、その脇には夜泣き石へ上がる階段がある。「夜泣き石の伝説」の舞台になったところだ。
トンネルを抜けると、長い下りを経て掛川市街へ出る。西の空が若干薄明るいだけで、周囲はすかあり暗くなってしまっていた。相変わらず風は西向きに吹いており、下りといえども30km/h以上まで出すことは難しい。平坦なのかと勘違いしてしまうほど抵抗がある。
(後半に続く……)