MNP対策の結果…(2006/10/14)
今年に入って、各社MNPに向けて続々と対策を打ち出してきたところだが、導入を間近に控えて思うこと。
…横並びになっただけか。
各社とも消耗戦を避けた格好になっているように思った。
値下げ競争に走れば他者が必ず追随してくることは目に見えているので、あからさまな料金競争をしないのは妥当な判断だとは思うが、それにしても、他社にないサービスを打ち出すことよりも、他社が先行しているサービスを導入することに重点が置かれているような気がする。
結果、
「あの会社のケータイなら、これができる」
という要素が少なくなってしまった。現在利用しているキャリアでもほとんどのことができてしまう。…厳密に言うと各社ユニークなサービスが全くないわけではない。だが、そのようなサービスが引き金となって、他社に移る動機を起こさせることができるかといえば疑問が残る。
MNPによって引き継げるのは電話番号のみであり、契約年数やポイント、メールアドレスは引き継げない。年間契約などの解除料もかかってしまうし、移転先での事務手数料等もかかってくるため、それなりの手間やコストもかかる。それならば、現状でもそれほどの不満もないし、とりあえずこのまま使ってみよう…そう思う人も少なくないはずだ。
今、MNPの相談を受けたとしたら、どうするだろう。ほとんど横並びである。
音声定額を求めるなら迷わずソフトバンクと言えるのだが、他2社は…何か重視したい点を聞いて、それにマッチしたものを勧めるしかない。
それほど、3社間での違いはかなり少なくなってきたと思う。
しかし、MNPが始まって契約者数に大きな動きがなかったとしても、これほどまでに各社のサービスが充実したのは、やはりMNPがあってのことだと思うので、MNPを利用しなかったとしても、MNP導入によるメリットを享受できているのではいかと考えている。
| 固定リンク
コメント