MASTERNETがサービス終了(2007/11/12)
「10円メール」というのをご存知だろうか。2008年2月にサービスが終わるというので、ちょっと紹介。
MASTERNETがサービス提供をしており、ドコモの携帯電話をポケットボードなどの端末と接続することで、全角1000文字程度のインターネットメールの送受信が可能となるサービスである。
10円メールの特徴は、携帯電話の通話料が発生せず、接続料金(12秒/税込10.5円)だけでメール送受信が可能であるということ。携帯電話をモデムとして通常のプロバイダ経由でインターネットメールの送受信をすると通常の携帯電話料金が発生するため、このサービスはメールの送受信をリーズナブルに行えるという点で非常に便利なサービスであった。通常、12秒以内でメールの送受信が終わる(通信量による)ために「10円メール」と呼んでいる。
このサービスはドコモから1997年12月に発売されたQwertyキーボードを搭載する小型端末「ポケットボード」でも利用が可能とあり、じわじわと人気を集め密かなブームとなっていた。当時のJ-PHONEなど一部ではインターネットメールの送受信サービスが実施されてはいたものの、容量、使い勝手共に「ポケットボード+10円メール」の組み合わせは大きなインパクトがあった。
1999年2月にiモードが始まり、インターネットメールがより身近なものとなってくると、その勢いも下火になってきた。携帯電話だけで長文メールも送受信できるようになり(ドコモはしばらくの間全角250文字という制限が大きなネックになっていたようだが)、時代の流れに取り残された10円メールサービスは細々と既存ユーザーのためにサービスを続けてきたのだ。
確かに、ここまでモバイルの環境が整った今となっては、わざわざ携帯をモデム代わりにして96kbpsの通信速度でメールを送受信するニーズはほどんどなくなってしまったのだろう。私は当時、シャープ製のコミュニケーションパルというPDA端末で利用していたが、どこでも長文メールができてインターネットも見られるということが非常に感動的だったのを覚えている。
ということで、ちょっと昔を振り返ってみたら、いろいろと思い出してきて何故かしんみりしてしまった。
今日は他に、ディズニーが携帯事業に参入というニュースが出てたが、ファンは要チェックだ(^^ )
| 固定リンク
コメント