トワイライトエクスプレス 展望スイート乗車記 ~翌朝編~(2010/01/24)
五稜郭を出てしばらくすると、北海道らしい自然の中を走っていきます。
5:38に大沼付近を通過、大きな沼と霧に包まれた幻想的な景色でした。
あいにく天気は雨で、少しずつ、窓に水滴が付いてきます。
7:00に小幌駅を通過。鉄道のみアクセスできるという秘境駅ですね。両側をトンネルで挟まれているので、姿が見られるのはほんの一瞬です。
6:55頃に、食堂車のクルーからモーニングドリンクが届けられました。
紅茶とオレンジジュース、そして水。
おしゃれなティーカップとお盆です。
7:25に洞爺駅に到着。ここでは、食堂車のクルーが朝の新聞を取りにホームを走るという光景が見られます。
トワイライトエクスプレスのA寝台の乗客に配られる朝刊は、ここで調達されます。
…が、ちょうど朝食が運ばれてきたので、その姿は見られませんでした。
朝食は大きなトレイに乗って、一つずつ運ばれてきました。メニューは、和食と洋食一つずつにしました。
受け取りの時に、代金をクルーに渡します。どちらも1食1500円です。
和食は、ご飯、味噌汁、温泉卵、漬物、煮物、焼き魚、生野菜です。
洋食は、パン、スクランブルエッグ、ハム、サラダ、フルーツ、オレンジジュースです。
見たところ、和食の方が充実しているように見えるのは気のせいでしょうか。
それでも、多すぎず少なすぎずの量だったと思います。
かなり大きいので、リビングスペースのテーブルに二つ、はみ出るように置いて食べました。
7:28には左手に昭和新山が見えてきます。ちょうど、そのタイミングで車掌さんによる放送が入りました。
8時過ぎにクルーが来て、食後のコーヒーを運んでくれました。
朝食が終わった後、食器を廊下に出しておけば、片付けてくれます。
結局、ウェルカムドリンクは飲まなかったので、持って帰ることにしました。せっかくの20周年記念ボトルですし。ウェルカムドリンクと一緒に運ばれてきたワイングラスやお茶セットも、この時点でクルーに回収されます。
…いつまでも持っていてスミマセン。
さて、22時間を超える長丁場も残り2時間を切りました。
振り返ると、あっという間でした。時間を持て余すかと思っていた妻も、暇つぶし道具を使うこともなく過ごせたようです。
残り時間は、荷物をまとめて、札幌までの景色を楽しみます。
そうそう、スイートルーム限定のバスローブを着てみました。浴衣と違い、結構着心地がいいですね。ある意味、分厚いバスタオルを巻いていると言えなくもないですが。
9:56に札幌へ到着。
少し、部屋から出るのに手間取っていたら、「到着してますよ~」という車掌さんの声が聞こえてきました。
焦りつつ、部屋のドアを開けて出る準備ができていることを知らせる。
最後に、部屋の出口で写真を撮って、トワイライトエクスプレスを降りました。
最高の部屋で、優雅な22時間を過ごすことができました。
設備的な満足感ももちろんですが、車内のスタッフによるサービスの良さがトワイライトエクスプレスの特徴であると改めて感じました。
「お客さんへのおもてなし」を重視したサービスは、今後、寝台特急が生き残っていくための一つの道でもあるのかなと思います。
豪華寝台特急は、ソフトの良さでトワイライト、ハードの良さでカシオペアという印象ですね。
グレードを選ばなければ、デビュー当初から比べると寝台券も比較的取りやすくなってきています。どちらもそれぞれの良さがあると思うので、ぜひ乗ってみてください。
以上、長くなりましたが、トワイライトエクスプレスの展望スイート乗車記でした。
この内容をベースにしたホームページを作成していますので、出来あがり次第、公開します。
※追記(5/29)
トワイライトエクスプレスの旅行記を公開しました。
ブログに記載の内容を基に写真を追加、加筆をしていますので、ぜひご覧下さい。
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