週末は東京都薬用植物園に出かけてきました。
…時間の関係で1時間もいられなかったのですが、興味深い内容でしたね。
コンセプトは名前の通り、薬用植物が植えられていること。ん、そのまんまだ。
↓珍しい「青いけし」

このけしはヒマラヤ原産ということで、冷室にて展示されていました。これからの季節は保冷が必要ですね。
けしと言えば、この植物園にはあへん法で栽培が禁止されているけしが植えられています。
モチロン、厚生労働省の許可を取って栽培しているわけですが。
未熟果から、麻薬であるモルヒネの原料が採れるんですね。
今は開花期なので、立派なけしの花が見られます。
防犯カメラを設置した二重の柵で囲われ、厳重に管理されています。
5月に設定される開放日には、外側の柵が開放されてより近くで観察できるようです。
↓けし

コレ、道端で発見したら最寄りの保健所までご一報を。
見分け方はコチラ(厚生労働省のページ)。
さて、園内では他にもたくさんの薬草が植えられています。
安中散や人参湯などの漢方処方でおなじみの甘草も見られます。
グリチルリチンが主成分のアレですね。病院などで使われる「強力ネオ○ノファーゲンC」の主成分であったりします。
↓甘草

他にも、誘導体が気管支拡張剤として用いられるエフェドリンを含有する麻黄などが見られます。
↓麻黄

ここで紹介したのはごく一部ですが、他にもアーモンドやライ麦などおなじみの植物もたくさんあります。
園内は生薬図鑑片手にゆっくりと見たいですね。まぁそれはまたの機会に。