横着者の自転車アルミフレーム塗装録(2011/05/09)
去年の夏にクロスバイクのアルミフレームを塗装した記事を書きましたが、8か月が経過し、目立った異常もなさそうだったので、備忘録がてら紹介します。
本来なら、フレームだけにばらしてから塗装するところですが、そこまでの工具がそろってなく、また諸々の資金もなかったので、マスキングという少々荒削りな方法でやってみました。
手順は以下の通りです。重ね塗りが必要なので、全行程は3日程度を要しました。
1.後ろタイヤをはずしてフレーム以外をマスキング
2.やすりがけ
3.下地塗り
4.塗色
5.クリアー塗り
6.ステッカー貼り
はがれかけた塗装をきれいに取り、フレームへやすりがけをします。240番くらいのやすりを使いました。
きれいに塗装したい人は、塗装剥離剤を使ってきちんと落としましょう。
今回のやり方の場合は、元の塗装が残っているところと剥げたところは段差になってしまいますので、近くで見ると不格好です。
まずは下地剤を吹き付けます。下地剤はアルミにも対応している非鉄金属用のものを使います。
アルミは塗装が乗りづらいようなので、あらかじめ下地を作ってから塗色する必要があります。
下地剤を吹き付け、乾燥させるため一日置きます。
塗装面はざらざらに仕上がるので、これがアルミフレームとこれから吹き付ける塗装との架橋の役割をします。
さあ、塗装と行きましょう。
寝台特急E26系をモチーフとした塗色にするので、シルバー系を選択。車体全てを銀でも良かったのですが、リア部分は黒にしました。
シルバーは自動車用のメタリック塗色、黒は特にこだわりはなかったのでソリッドの黒を使いました。
黒と仕上げ用のクリアーはホームセンターのアクリル塗料を利用。安くて手軽です。
吹き付けていきましょう。
なお、シルバーと黒の境界は、黒の後にシルバーを乗っけていけば、自然とグラデーションになります。
まぁスプレー缶からの手作業なので、これくらいのクオリティならよしとしましょう。
塗装が完了しました。
ここから、一晩乾燥させて、クリアーを全体に吹き付けます。
少し厚めに塗ると輝きが出ていいと思います。あ、と言っても一気にやってはダメですよ。
セオリー通り、薄く重ね塗りを繰り返していきます。
そして、ロゴのマスキングをはがせば、フレームがシルバーに変わった自転車ができあがり。
クリアーを吹いた後は一旦乾燥させます。
そして、ステッカー用紙に5色のラインを印刷し、フレームに沿って貼っていきます。
ステッカー用紙は、紫外線による退色を考慮して、少し厚め(0.5mmくらい)の用紙を使いましたが、これは薄くても良かったかなという印象です。厚いとフレームの曲面に対応できずに、時間と共に端から剥がれてくる可能性があります。
特に雨が降った後は危ないですね。
これは退色をどう考えるかですが、薄いステッカー用紙でも良かったかと思います。
ステッカーの上からクリアーを貼り、段差をなめらかに仕上げます。
そして…
全行程3日で完了。
マスキングをつけてはがすのが、結構手間でした(笑)
自転車は細かいパーツが多いので、またワイヤー関係が多く、マスクは面倒な作業です。
フレームまでばらせる人は、最初から外した方が確実かと思います。…当たり前か。
アルミは塗料が乗りにくいということでビビっていましたが、意外にも順調に作業が進んだので驚きです。
材料費は計4000円程度でした。
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