「ワルの本」が売れているらしい(2005/07/09)

世の中を生き抜くために、ワルの知恵を少しでも活用していこうというコンセプトの、門昌央著「ワル」シリーズが書店でもそれなりのスペースを割かれている。まぁそれなりの人気があるという表れでしょうか。
私も書店で発見し、ちょっと手にとって読んでみたところ、心理学的な発想に通ずるところがあり、かなり興味をそそられた。価格も1冊500円を切っていたので、シリーズを2冊その場で購入してしまった…。実用書(というジャンルなのか、図書に無知な私にはそれが適当かはわからないが)が昼食一回分程度の値段の本はなかなかないので、これはかなりお買い得と言えるでしょう。
で、このシリーズ、「ワルの知恵本」に始まり、数冊出版されているようです。私は3冊ほど買いましたが、なかなか面白かったですわ。実生活でも遭遇するような実例もそこそこあり、また単純に読み物としても興味のある内容でした。
いつものようにひねくれたレビューを書くとしたら…たぶんこんな事を言ってしまっては、ワルの本に書かれている「正論を吐く人」みたいな感じで返り討ちにあってしまいそうですが(^^;)
物書きであるがゆえの宿命かもしれませんが、本の中であれだけバカな人の例をあげ、その対処方法を書いていたのですが、さて当の筆者はすべての事例について自分にはあてはまらない自信があるのでしょうか。アレだけ多くの人の例について詳しく書いてあるにもかかわらず、当の本人は思いっきり該当していたってことがあったらちょっと笑ってしまいます。
でも、人生それなりにやってきて、人間と言うものは矛盾を抱えている動物だということも言えると思うんですよね。いろいろと理屈を並べる人は多いですが、果たしてそれを全て実行していると言われれば、必ずしもそうではないと思います。というよりも、自分の言動に矛盾なく生きていくなんてのは往々にして不可能な事であり、ある種の開き直りも必要なのかもしれません。
物書きという仕事上、そういう割り切りで仕事を処理していかなければならないという事情も、テレビのコメンテーターがありきたりな理論を言うのと同じようなことでしょうか。
本を読んだり、テレビのコメンテーターの話を聞くときには、そのような背景があることもちょっと考えてみると、また違って見えてくるかもしれませんね。

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